ガンショップHBLTのブログ

電動ガンも、実は寒さに弱いんです!?

皆さんこんにちは。
初めましての方は覚えてくださいね、お前誰や?!って思われた方も覚えてくださいネ。
ブログを執筆させて頂いておりますガスブロおじさん兼エアコキおじさんことクルツです。
今回も張り切ってブログを執筆させて頂きたく思います。

さて皆さん、12月ですね。
お鍋が美味しい季節ですね。皆さんはどんなお鍋がお好きでしょうか?

僕はお鍋よりもサバイバルゲームが好きです!!

さて季節は12月、、、上旬ではとある1日だけ夏日が復活してどんな季節だよってツッコミたくなるような今年の12月ですが、何だかんだ言って寒くなりましたね。
今年の夏くらいに発売された東京マルイ製ガスブロ―バックライフルの89式小銃や、やや時期が外れて発売された同社製MTR-16で盛大に遊んだ方も多いかと思いますが、そろそろガスブロ―バックの時期も遠のいて、電動ライフルや電動ハンドガンを引っ張り出してサバイバルゲームに出かける方もいるのではないでしょうか?

良いですよね、電動ガン。
バッテリーさえ繋いでしまえば安定した動作で精度の高いBB弾を遠くまで飛ばせて、なおかつトリガーを引くだけという単純動作で動くんですもんね。
どっかのガスブロおじさんやエアコキおじさんなんか何を考えているんでしょうね?
、、、ちなみに僕もこの時期は電動ガンをメインで使うこともありますが、電動ガンだからこそこの時期に注意しておきたいポイントっていうのもあるんです。

実は電動ガンも寒さに弱いって知ってましたか?

今回は僕自身に起こったこの時期ならではの電動ガントラブルについてお話したいと思います。

そう、あれは今から36万―――いや、1万4000時間前だったか―――まぁいい―――。
私にとっては2016年1月の出来事だったが、、、君たちにとっては多分―――明日の出来事だ―――。

2016年1月下旬、、、この日は僕の住んでいる関西でも話題に上がるような10年に1度の大寒波が襲ってきました。
この日は何を思っていたのか、バイクを走らせて某所へサバイバルゲームをしに行くという暴挙に出てました。
この日は人生初となるガスブロライフルを持ち込んでたのですが、もちろん初弾から生ガスを吹くという始末になってしまいました。
ガスハンドガンも同じく、話にならない位マガジンがキンッキンに冷えてやがる…ッ!!

そこで予備として持ち込んでいた電動ガンライフルで始終遊ぶハメになってしまったのですが、問題はここで起きました。

前日メンテしたのに動作が遅い…ッ!?
ホップを掛けてるのに弾がホップアップしない…ッ!!
ちゃんと弾道調整したのに実践では弾が貧弱貧弱ゥッ!!

折角メンテナンスしたのにまともに使えないという事でこの日はヒットコールだけ頑張って一日過ごしてたのですが、家に帰って改めてオーバーホール(全分解)をし、ネットで情報を探っていると以下の原因が判明しました。

  • シリンダー内のシリコングリスの硬化
  • ホップパッキンの硬化
  • バッテリーの弱体化

そしてこの根本的な原因が「寒さ」であることが判明致しました。
ここからは上記3つの原理と対策を記載していきます。

1.シリンダー内のシリコングリスの硬化

電動ガンに限らず、ガスガンやエアーコッキングガンなどのエアーソフトガンには、空気を圧縮させるためのピストンと、空気を溜めるシリンダーが存在します。身近な例だと、注射器ですね。
そしてシリンダーの内側、ピストンには空気を漏らさず、かつ円滑に前後動作をさせるためにシリコングリスを塗っています。

今回の事例で言えば、このシリコングリスがあまりの寒さに固まってしまって動作を遅くしていたのです。

僕がメンテナンスで使用しているのは東京マルイ製のシリコングリスでして、割と入手がしやすく使い切りしやすいことから愛用しているのですが、このシリコングリスが粘度(粘り気)がやや高いのも相まって、寒さで固まってしまうと余計動作が遅くなってしまうんですって。

対策としては、ラジコン屋やホームセンターなどで販売している粘度の低いシリコングリスを使用して頂くと、動作が軽くなるそうです。
また動作が軽くなる分、空気を圧縮する力が強くなる為、初速の向上にも繋がるそうなので、ご使用される場合は必ず初速チェックをしましょう。
またグリスの硬化は寒さにもよりますが、1ゲーム分の時間(約15分~20分)で固まってしまう場合がありますので、ゲーム開始と同時に3~5発程度、空撃ちしておくと改善されます。

2.ホップパッキンの硬化

こちらもシリコングリスと同様です。

寒さのあまりにホップパッキン(ゴム)が固まってホップアップが掛かりにくくなっていたのです。

パッキンが固まってしまえば、どれだけホップダイヤルを回してホップレバーでパッキンを抑え込もうにも、パッキンが動かないので当然ホップは掛かりませんよね。
特に暖かい時期に0.25g等の重量弾をご使用になられた方などは、重量弾向けに固いホップパッキンをご使用されてる方もいると思いますが、固いホップパッキンほど寒さで固まった時に顕著に掛かりにくくなるそうです。

対策としてはシリコングリス同様、ゴムの硬度が低いホップパッキンに交換して頂き、万が一降下した場合は、給弾口からシリコンスプレーを吹きつけて柔らかくしてあげると改善されます。
ちなみに余談ですが、東京マルイ製のホップパッキンの硬度は50度らしく、カスタムパッキンはそれぞれ50~80度ありますので、時期や使用弾に応じて交換してみることをオススメ致します。

3.バッテリーの弱体化

これは僕自身ではないですが、チームメイトや他の参加者さんに起こった事例です。
東京マルイ製電動ガン用ニッケル水素バッテリー(ニッ水、Ni-MHなど、ここではニッ水バッテリー)を使用していたところ、どうにも通常使用時とは比べ物にならないくらいバッテリーの出力が低かったのです。

なんとバッテリーは冷えると人間みたいに縮こまって出力ダウンしちゃうんです。

ちなみにこの問題は現在主流でもあるニッ水バッテリーの特徴というべきものでもあります。
一昔前に主流だったニッケルカドミウムバッテリー(ニッカド、Ni-Cdなど)に比べて、放電能力の維持こそ高いものの、冷えると放電能力が低くなっちゃう特性があります。

対策としては、バッテリーを複数個持参して、片方を使用している間に片方をポケットに入れて温めておくのが簡単かなと思います。
また、現在ニッ水バッテリーに代わり、リチウムポリマーバッテリー(リポ、Li-Poなど)やリチウムフェライトバッテリー(リフェ、Li-Feなど)も電動ガン向けに販売されており、寒さに関係なく高い放電能力を得られることから、こちらのバッテリーに乗り換えることもオススメ致します。
ただし、リポバッテリー、リフェバッテリーについては取り扱いを間違うとどこぞのタブレット端末みたいになるので、ご購入前には注意事項をよく調べておいてください。
おじちゃんとの、約束だZO☆

いかがでしたでしょうか?
年がら年中簡単操作で安定動作な電動ガンも、実はこういった問題があるんだなって感じてくれれば幸いです。
またこの記事を読んで、もう少し詳しく知りたい、ちょっとエアガンのメンテしてみるって方が現れてくれましたら、

絶頂すら覚える!!

writer:クルツ

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