ガンショップHBLTのブログ

SIG ハンドガンの系統 エアガン・モデルガン

こんにちわ、まえやんです。
今回は、東京マルイのSIG P320発売を記念して「SIGのハンドガン」の紹介をしていきたいと思います!

2025年10月に発売された、東京マルイ P320。
実銃のP320のモジュラーシステムを再現するなど、とんでもない技術力を見せつけてくれました。
そんな素晴らしい銃がどういうルーツで生まれたのか、ご紹介したいと思います。

SIG ハンドガンの系統

SIGのハンドガンを系統に示すと以下のようになります。

それでは早速紹介していきますね♪

P210

SIGのスイス純正精密拳銃は、第二次大戦後の試作群を経て1949年にP49としてまとまり、その後P210の呼称が定着しました。
一体型鋼製フレームと高精度バレルで知られます。
卓越した命中精度と滑らかなトリガー感が特徴で、競技射撃や実務用途の精密運用で高評価を得ました。
仕上げや機械精度の高さからコレクターにも人気があり、量産型拳銃とは一線を画す、まさに職人によるマスターピースと言えます。
軍・警察の制式拳銃としての採用実績もあり、長年にわたって信頼されてきたモデルです。

P220

P210の高精度設計を引き継ぎながら、汎用の職務用ピストルとして扱いやすさと生産性を向上させたのがP220。
1970年代に制式小型拳銃として開発・採用され、広く普及しました。
.45ACPや9mmなど複数口径で展開され、反動制御や耐久性に配慮した堅牢なフレームが特長です。
デコッカーを備えたバリエーションが多く、安全性と実用性のバランスに優れています。
法執行機関や民間まで幅広い用途で評価される定番モデル。
日本では自衛隊向けにライセンス生産され、1980年代に「9mm拳銃」として制式採用されました。

P226

1980年代初頭に、SIG P220 の発展型として開発され、米軍の「XM9 サービス・ピストル試験」に参加しました。
15発ダブルスタックマガジンを採用し、容量増大と実戦対応力を高めた設計となっています。
設計上はP220の構造を継承しながらも、より高性能・高耐久の要求に応えるために改良が加えられました。
米軍制式採用には至りませんでしたが、後に米海軍特殊部隊(SEALs)が「MK25」として採用、耐腐食仕様のハイグレード版が誕生しています。
現在でも法執行機関・軍・民間ともに高評価を維持し、「サービスピストルの定番」として広く認知されています。

P228

P226を小型化して設計されたコンパクト拳銃で、携行性と実用性を両立することを目的としています。
ほぼ同等の操作系を維持しつつ全長と重量を抑え、隠匿携行(CCW)や装備制約のある任務に適したサイズ感を実現しています。
9mm仕様では13発前後の装弾数を確保し、近接での実用性と応答性に優れます。
トリガーワークや操作系の完成度が高く、M11としての軍・法執行機関採用例もあり信頼性が実証されています。
携行性を重視しつつフルサイズに近い操作感を求めるユーザーにとって、バランスの良い選択肢です。

P229

P228の設計をベースに、.40 S&W や .357 SIG といった高圧薬莢に対応するために強化・改良を加えたコンパクト拳銃です。
スライドやフレームの剛性を高めることで耐久性を向上させ、高威力弾での信頼性を確保しています。
コンパクトサイズながら実戦向けの堅牢さを備え、法執行機関での採用実績もあります。
操作系はP228譲りの完成度があり、近接戦での素早い取り回しと正確な狙いを支援します。
携行性と高威力運用の両立を求めるユーザーに適した、信頼性の高い一丁です。

P230

P230は1977年にSIGのドイツ拠点で設計された小型隠匿携行向け拳銃で、当時の警察向けコンシールドキャリー需要に応えるために開発されました。
Pシリーズの「コンパクト/ポケット」モデルとして位置づけられ、フルサイズのP220/P226とは用途において補完関係にあります。

P232

設計思想はP230を継承しつつ、より近代的な安全機構や改良されたグリップ・フィニッシュを採り入れ、日常携行での扱いやすさを高められたP232。
P230系の完成形に近い実用的な選択肢となる一丁です。

P250

2007年にSIG Sauerが発表したモジュラー式ハンマードピストルで、グリップモジュールや口径交換が可能な柔軟性を前面に打ち出した設計です。
フルサイズ〜サブコンパクトまで複数のフレームサイズを用意し、9mmや.45ACP、.40S&Wなど幅広い口径に対応できる点が特徴です。
トリガーはダブルアクションオンリー(DAO)で、外部セイフティは設けずに内部ブロッキング機構で安全性を確保する設計になっています。
モジュール性と交換性を重視したアプローチは、その後のストライカー式モジュラーピストルP320へと発展し、P250は「モジュラー拳銃の先駆け」として位置づけられます。

P320

2014年に発表されたストライカー駆動のモジュラー式ピストル。
民間市場での人気に加え、2017年の米陸軍MHS(Modular Handgun System)競争で採用され、制式採用型はM17(フルサイズ)/M18(コンパクト)として配備されています。
操作性は人間工学に配慮したグリップ形状と良好なトリガー特性で評価され、カスタマイズ性の高さから民間・法執行向けのアクセサリーや改良パーツも豊富です。
現代的な「組み替え可能なベースピストル」としての地位を確立し、幅広い用途での採用実績があります。

まとめ

SIGのハンドガンを紹介してみましたがいかがでしたでしょうか??
それではみなさま、よいガンライフを!!

writer:まえやん

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