
当店で取り扱っている「14mm逆ネジ対応アウターバレル」は、トレーサーやサイレンサーなどのマズルアクセサリーを取り付けられる、非常に汎用性の高いパーツです。
しかし、実際に取り付けてみた際に次のようなことが起こることがあります。
14mm逆ネジ対応の製品同士なのに、
- サイレンサーがスカスカ…
- ネジがゆるくて、うまく固定できない
- 奥まで入るが、途中でガタついて止まらない
この原因は、14mm逆ネジという表記と、実際の寸法(実測値)との違いにあります。
実測すると13.5mm?「呼び径」とは
実際に、当店で取り扱っている14mm逆ネジ対応バレルをノギスで測定したところ、ネジ部分の外径が13.5mmだったことがありました。
これは製品の不具合ではなく、「14mm逆ネジ」という名称が、あくまで「呼び径」(規格上の名称)を示しているためです。
たとえば「14mm逆ネジ」とは、「14mm」という呼び径の左ネジ(逆ネジ)という意味であり、必ずしも外径が14.00mmちょうどというわけではありません。
実際には13.5〜13.9mm程度の範囲で製造されていることもあり、これはネジ規格上の仕様として広く認められたものです。
東京マルイ製のエアソフトガンでも「14mm逆ネジ」と表記された製品は多くありますが、実際に計測すると外径は13.6mm前後が多くありました。
このような仕様は他の業界でも見られます。たとえば、水道の「13mmパイプ」も、実測では13mmぴったりではなく、規格上の呼び径としてそう呼ばれているのです。
わずかな誤差で「スカスカ」になる理由
このように、アウターバレル側のネジが13.5mm程度で、
サイレンサーなどのアクセサリー側の穴がやや広めに作られている場合、
ネジが緩くなり、しっかり固定できないという事態が起きやすくなります。
解決策:水栓用のシールテープで簡単に調整!
こうしたフィッティングの誤差には、水栓用シールテープ(PTFEテープ)を使う方法がおすすめです。
これは水道の配管などに使われる薄くて柔軟なテープで、ネジに巻きつけることでわずかに外径を太くすることができます。
シールテープは、ホームセンターやAmazonなどで、200円~500円テープで販売されています。
調整の手順
(1)ネジ部分をきれいに拭き取る
→ ほこりや油分が残っていると、テープがずれやすくなります。
(2)シールテープをネジに2〜3周巻く
→ ネジ山に沿って、時計回りに、やや引っ張り気味に巻きます。
(3)巻き終わったら、はさみなどで余分なテープを取り除きます。
→ 多くのシールテープは手でちぎることもできます。
(4)サイレンサーなどを慎重にねじ込む
→ 無理に力を加えず、ゆっくり締めていくと、テープがつぶれながらフィットし、ガタつきが抑えられます。
まだフィットしなければ、もう少し巻きを追加してみましょう。
完成!うまくガタなく取り付けることができました!
※あくまで一時的な補正方法ですので、使用中に緩みがないかはご確認ください。長期間使う場合や、精密なフィッティングが必要な場合は、アクセサリー側の見直しやスペーサーの導入もご検討ください。
まとめ
ネジがスカスカになってしまうとき、水栓用シールテープを使えば、簡単にフィッティングの調整ができることがありますので、ぜひ一度お試しください。
シールテープはインナーバレルとホップパッキンの気密とりにも使えるので、一つ持っておくといいと思います♪
それでは今日はこのあたりで。
みなさん、よいサバゲーライフを!!
writer:まえやん